キヤノンが新しい商品として世に送り出した「微粒面光沢 ラスター」と店頭ポップの刷り見本を見てもそんなに違わない? 以前からある「写真用紙 絹目調」 。

 ものすごく目を凝らして近くで見ると、表面のザラザラ(エンボス)がラスターの方がきめ細かく、絹目調の方は荒いというか凸と凸の間隔が広いです。
 色味に関しても店内の蛍光灯直下ですが、ほとんど見分けがつきません。若干赤味や黄色味に違いがあってコントラストに違いがあるかなぁ??? という程度。

たぶん、単体で見せられたら一目では判別できないのと違うかな???
額装されたらボクの場合、絶対見抜けません。 

スペックに関しても非常に近似してます。
(下記表はキヤノン公式カタログ値です。)

  微粒面光沢 ラスター 写真用紙 絹目調
タイプ 印画紙 印画紙
写真画質 ★★★★★ ★★★★☆
光沢度 ★★☆☆☆ ★★☆☆☆
坪量 260g/ 260g/
0.260mm 0.260mm
白色度 92% 91%
サイズ A4 A3 A3+ L半切

 スペックもですが、値段もそう大きく変わらないんですよね。 たしかA3で比較なら400円ラスターが高い。
コレ、用紙使い分けしてる方ってどんな違いで分けてるんやろ? 僕は「写真画質の星の数」と「光沢度」の項目はいっさい信用してなくて、実際の店頭の刷り見本(出力機情報)と手触りで決めてます。あと紙厚と白色度くらいかな?

 この表で見て取れる確実な違いは、用紙サイズくらいで、A4未満もしくは半切で出力なら絹目調の一択。ラスターで
A4未満を希望すると自分で断裁しなきゃならない。半切なら諦めろ。って

「なんで中途半端に近似する製品なんか作ったし???」

ちなみに店頭ポップのサンプルが変わったので撮影でログを取る。
iPhoneで撮影してるので蛍光灯の色カブリがある。そして「
光沢スタンダード」たしかこんなにコントラスト出てなかったような気がする。色味は確かに青味が強かったけど……。
00251027-195007-8
 [左からプラチナグレード:光沢ゴールド:ラスター:絹目調:光沢スタンダード]



超蛇足
 キヤノンのサンプルって、なんでこんなにダサくて「キヤノンやでっ」ってアピールが激しいのやろ? コーポレートカラーが赤なんで強烈に視界に入って、正直写真に目が行きにくい。その点エプソンって控えめにキレイにアピールしてて、「おっ!この用紙で出してみたい!」って気にさせてくれる。
00251027-195007-2
[左から2番目のみキヤノン ほかすべてエプソン]